住宅引渡し

ガレージ上部のリビングが中2階となり吹抜けを介して開放的な空間を創出
壁と天井の仕上げをシナ合板に統一し目地を通しているので一体感があります
築25年住宅の建て替えを改め増改修を英断した建築主に満足していただけるだろうか 
とにもかくにも苦難の末完成した喜びを噛みしめたいと思う ◇若久の家

現地調査

某ビルにて現地調査
昭和から平成にかけて銀行の支店として使われていたフロア
耐火金庫や専用エレベーター、広い会議室や支店長室の名残りがあり興味深い
昔華やかな金融機関が医療施設に変わるのは時代の流れを感じる
6月開業に向けて女性を対象としたクリニックと健診センターの計画を進めています。 ◇Hクリニック健診センター

デビッド・クロスビー旅立つ

自伝的映画『David Crosby: Remember My Name』(2019年)によると
人間味溢れるキャラクターなのに、仲間とうまくやっていけない不器用なデビッドだが
ステファンスティルスとグラハムナッシュとのコンビネーションは最高だった
多くの60~70年代フォークロックが忘れ去られようとする今
古き良きウエストコースサウンドとして片づけてほしくない
激しく情熱的であっても穏やかなグルーブ感が心地よい
人を包み込むメロディとハーモニーは一筋縄ではないのだ
波乱万丈の人生、晩年吹っ切れた如くソロ活動が充実していて本当に良かった ◇音楽

スキップフロア

築25年の木造住宅の増改修
高低差のある敷地にガレージを増築することで中二階のリビングが生まれた
吹抜けのキッチンダイニングの抜け感、空間的な一体感を創出 
大工工事最終盤で2月中旬引き渡し予定 ◇若久の家

神楽岡の山荘カフェ

徒歩で神楽岡に移動
「吉田山荘」元東伏見宮家別邸で一休み
表唐門は西岡常一の手によるもの 母屋は入母屋総檜造りで料理旅館として使われている
気軽に入れるカフェは別棟の旧車庫を改装したもので開放的な2階はドイツ様式のインテリアで設えてある(上写真)
もう一軒は吉田山山頂にある「茂庵」予約満席のため入れず残念(中写真)
しかし道中吉田山急坂に時が止まったかのような家並みを発見(下写真)
大正から昭和初期に建てられた木造借家群 京大の教官向けに建てられたらしく 維持管理が行き届いている
そもそもの造りが堅牢で 東斜面の眺望の良い立地に古式ゆかしい街並みを残していた ◇旅

建築家川﨑清「見えざる建築」の輪郭

市バスで岡崎のみやこメッセに移動 2018年に急逝した建築家川﨑清氏の展覧会を訪れた
タイトルに「見えざる建築」の輪郭とある
このタイトルを象徴している作品は「京都市立美術館収蔵庫」1971年ではないだろうか
自分が氏の作品を最初に知ったのもこの半ば地中に埋まった収蔵庫である
東山のスカイラインを守るため建築の存在を打ち消した発想は氏がキーワードとした空間-環境-風景を具現化している
学生時代 このような手法があるのか! と驚き影響を受けたのだ 
残念ながらこの建築は現存しないが 京都で建築に関わるあらゆる人はこの精神を受け継いでほしい ◇旅

京に生きる文化 茶の湯

晩秋の展覧会巡り 七条の京都国立博物館平成知新館 設計:谷口吉生からスタート
奈良時代の伝来から近世に至るまで 
禅仏教との関わり、千利休と秀吉、わび茶の大衆化 茶の湯文化の広まりが
時系列に多くの貴重な茶碗、釜、掛物、花入が展示されていた
ただ展示物の価値を理解する眼識が自分自身備わっていない。。。
利休の草庵茶室(待庵)と秀吉の黄金茶室が横並びに再現されていているのは興味深かった
そしてバロック様式の明治古都館と対比する平成知新館の佇まいが清々しい ◇旅

クリニック竣工写真撮影

好天の下 10月に開業したクリニックの竣工写真を撮影した
外装は水平ラインを強調した成形版をシームレスに張る工法を採用している
待合室の内装はシナ合板で覆い清潔感とぬくもりのあるダイナミックな空間とした
これから地域のランドマークとして親しまれるクリニックになってほしい(写真上Ikumasatoshi:Technistaff) ◇I内科クリニック

陶板名画の庭

巨大な「最後の審判」や長尺の「鳥獣人物戯画」が
広く深くオープンカットされた立体回遊空間に展示されている
水盤とカスケードはなくてはならならない屋外装置
空間の展開やシーンの演出、幾何学的でシャープな造形は「やりたいことをやりました感」がある
入場料¥100でこの空間体験ができるのはありがたい 設計:安藤忠雄 ◇旅

上賀茂社家町

徒歩で上賀茂に移動
明神川沿いに社家住宅群がある
社家とは神社の神職の住まい
下校途中の小学生、犬を散歩させる老人
観光地ではあるが生活が息づいている佇まい
清流のほどよい川幅と水面の近さ、流れの勢いが街並みに清涼感を与えている
なり田のすぐき漬けを買って北山通りへ ◇旅