上棟

秋晴れの下上棟しました
長期化するウッドショックは国産材にも波及し工程は遅れ気味です
写真はアプローチからみたリビングと座敷の大開口
視線を遮る柔らかな仕掛けが必要です
高さ2mほどのシラカシの生垣はいかがでしょうか ◇堅粕の家

竣工写真

最高の撮影日和
9月1日に開業したクリニックの竣工写真を撮影しました
いつものカメラマン イクマサトシ(TechniStaff)と談笑しながらの撮影
院名は「おのKクリニック」と一風変わってますが
「K」には10の由来があるとか https://ono-k-cl.com/  ◇OKクリニック

クリニック引渡し

お盆前に引き渡したクリニックの残工事確認に訪れた
同時に医療機器や家具を設置した後の微調整を行う
電子カルテの練習や備品搬入、機器の取説など9/1オープンに向けて慌ただしい
待合室の吹抜空間は真っ白な外観から一転 全面木で覆われた落ち着いたインテリア ◇OKクリニック

入江泰吉の原風景

終戦の日 入江泰吉の写真集を手に取った
「入江泰吉の原風景 昭和の奈良大和路 昭和20~30年代」
戦災を逃れた瓦屋根の街並み、戦前と変わらない農村風景、素朴な日常生活の営みがモノクロで収録されている
日本の社会は終戦で一変するのだが
国土の風景は特に地方では昭和30年代前半までは大胆な変化はなく戦前の美しい風景が残っていた
その後高度経済成長とともに風景破壊が加速するのだ
敗戦からの戦後復興だけが影響したとも言えないが、、
経済的な豊かさや利便性を獲得した代償に失われたものを改めて考えてみたい ◇日記

アイノとアルヴァ 二人のアアルト

アイノ・アアルトといえば有名なガラス器「ボイゲブリック」
今回の展覧会を観て 二人のアアルトが二人三脚で名声を得ていたことがわかる
アイノ単独のクレジットとして残っているものは家具やインテリア中心だが
夫婦の協働はアアルト作品の礎になっていたことは明らかだ
初期の木造規格化住宅、家具L-レッグの量産化に至るアルテックの設立、アアルトハウスのインテリア
アイノの内助の功とビジネスにも長けた自立したデザイナーの一面は納得のいくもの
やはりパートナーは大切だ
「アイノとアルヴァ 二人のアアルト フィンランド― 建築・デザインの神話」展:兵庫県立美術館 ◇旅   

竹中大工道具館

「木造建築の歴史」は「道具の歴史」
現物・復元資料、大規模模型、豊富な映像が迫ってくる展示内容は圧巻でした
電動工具が普及した現在 鑿(のみ)、鉋(かんな)、鋸(のこぎり)錐(きり)などを使う建築の仕事は限りなく少なくなった
一部の宮大工的な仕事は受け継がれているのだろうが、、
一般建築の中でも造作、家具や建具、建築以外で言えば桶や樽など木工製品のための道具は残っているだろう
丁寧に造り込む職人の精神とともに、手仕事を通じて大工道具を後世に引き継いでほしい
写真は唐招提寺金堂原寸大組物模型 ◇旅

建築を志す若者

築6年が経過した「直方の家」
以前から進めているご親族宅離れの増改修の打合せに伺う
打合せの合間に建築を志している受験生のご子息にいろいろとアドバイスをさせていただいた
大学の建築学科は人気のようだが、建築士資格を取得する人が減少して社会問題になりつつある
今の時代 世界中の情報が容易に入手できるので、自分に合った理想がバーチャル的に見つけやすい
その分描いていた理想と直面する現実のギャップが大きいのだろうか
とにかく本人が能動的に行動するしかないと思う

足場解体

梅雨明け前に足場解体
外壁は真っ白な長尺の金属板に覆われています
待合上部の熱線反射ガラスの大開口が印象的な立体感のあるファサード
お盆前の引き渡しに向けてラストスパートです ◇OKクリニック

デビッド・クロスビーの新譜

1941年生まれのデビッド・クロスビー
ドキュメンタリー映画『David Crosby: Remember My Name』(2019)では
自らの波乱万丈な人生を赤裸々に語っていた
ここ10年の精力的なソロ活動は過去を取り戻そうとするかのごとくの気迫
風貌は爺さんだが、歌声は昔と変わらない驚くほどの瑞々しさ
ジョニ・ミッチェルの「For Free」(1970)をカバーそしてタイトルに冠しているのも驚き
歌い続けることにこの人にしかできない生き様を感じる ◇音楽

とらや京都店

とらやの羊羹は贈答品として百貨店で購入するのが常であるので
直営店に来たのは初めてである しかも発祥の地
京都御所の近く室町時代から公家に菓子を献上していたとか
こだわりの和菓子にリンクするかのごとく建築ディテールも見ごたえがある 
老舗中の老舗に相応しい上質かつ繊細な和空間が用意されていた 設計:内藤廣 ◇旅