八窓軒茶室

瀧先生の展覧会のあと洛北の曼殊院門跡を訪れた
江戸時代初期の代表的な書院建築と枯山水が見どころだが
目的は小書院の奥にある茶室である
草庵式の茶室には八つの窓がある
八窓は仏教の八相を表すとされ
躙り口右手の窓は虹窓と呼ばれ光のアスペクトで季節、時刻、晴曇により様々な色彩が現れる
その日は小雨降る曇天で、障子紙がぼんやりと虹色に見えたり見えなかったりだったが、
暗い静寂の空間に八窓の鈍い光が織りなす幽玄の小宇宙を体験できた

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